それからわずか数時間の内に海の様相が変化し、瞬く間にオーバーヘッドと言うベストコンディションに様変わりした。鎌倉周辺のリーフでは、時折ダブル程のセットが押し寄せ久々の賑わいをみせていた。
普段なら意気揚々と波に向かうのだが正月そうそう左肘を脱臼して以来、海から遠ざかっていた我が身にとってリハビリを兼ねてアプローチを試みたのだがかなりハードな日となってしまった。
と言うのも思った以上に潮の流れもきつくおまけに暫く海から遠ざかっていせいか、身体が鉛の様に重くしかも腕が上がらず思った様にパドリングも進まなかった。それでも何とか沖に出たのだが、肘に力が入らずテイクオフもまま成らない状態だった。『今日はリハビリなのでこの場は、潔く引き下がろう』と自分を納得させ孝美の見物と決め込んだのだった。
これ程順調に回復したのは、プロサーファーが数多く訪れる豪徳寺の高橋接骨院の院長のマジックハンドの御陰なのだ。サーファーである高橋院長は、毎年マカハで行われるバッファローミーティングにボランティアーとして参加し多くのサーファーの治療にあたっている。
何処か調子が悪いなと思う方がいらしたら一度尋ねてみては如何だろうか。
RIKU
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